
来客と会社との関係の度合いによって、見送りの仕方にはエレベータの前まで、玄関まで、外に出て来客の車がスタートするまでといった段階があります。応接室を出たところで失礼するケースもありますが、会社のお客様であれば、せめてエレベータの前まで見送るのが基本的なマナーといえます。応接室への案内と同じように、客の斜め二圭二歩前を歩いてホールまで行き、エレベータのボタンを押します。
客がエレベータに来ったら、「よろしくお願いします」「失礼します」等と挨拶しながら丁寧におじぎをします。ドアが完全に閉まるまでは背を向けないのが来客に対する礼儀です。玄関先まで見送るのは、特別な取引先あるいは目上の人の場合です。
その場合、ドアの内側までが一般的ですが、玄関ドアの開け閉めは基本的に社内の応対者が行います。さらに会社にとって重要な来客であれば、玄関の外に出て、相手が車に来るのを見守り、その車が見えなくなるまで頭を下げて見送ります。重要な来客であればあるほど応対している間の緊張感も高く、相手が帰るときは、ついほっと安堵の気持ちが出てしまうものです。
しかし、そこで心温まる見送りをすることが次の仕事につながるのです。来客との関係がどの程度であっても、その姿勢は重要です。見送りのポイントは相手の姿が見えなくなるまで背を向けないことに尽きます。
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